今回は往年の名曲GROVER WASHINGTON JRのjust two of usを分析してみます。
今回は往年の名曲GROVER WASHINGTON JRのjust two of usを分析してみます。
(なぜこの曲はこんなに良いのか)
SOULを代表するこの曲ですが、近年日本の音楽ファンの間で「丸サ進行」、「Just The Two of Us進行」なるワードが注目を集めていますよね。日本では椎名林檎の楽曲「丸の内サディスティックが一番所で有名だと思うのですが、J-popからSoulそしてジャズマンの間でもセッション定番曲として愛用されているこの曲のコード進行を今日は分析してみたいと思います。
Key (A♭ & Fm )
D♭Maj7 - C7 - Fm7 - E♭m7 - A♭7
このループの進行からなるコード進行になります。
では早速KeyC、そしてディグリーネームに直してみましょう。
(Key C )
Fmaj7 - E7 - Am7 - G7 - C7
4度Maj - 3度7th -6度m7 - 5度7th - 1度7th
と言う形になりました。
今回はKeyCの形で分析して行きたいと思います。
早速分析していきましょう^^
Fmaj7
最初はキーの4度のメジャーセブンスから始まります。
ここは近年の曲によく見られるスタートポイントかと思います。
少しおしゃれな雰囲気、フワッとした雰囲気にて始める事ができますよね!
E7
この曲の大みその部分になりますね(笑)
よくE7と書かれがちですが、正確にはE7にオルタードテンションを入れるとより効力が発揮できるのではないでしょうか。(E7#9やE7♭9など)
本来ここは3度のマイナーセブンの場所になりまよね、それが7thに変化しています。
ダイアトニック以外のコードがここで早速登場するのですが、ここが7thに変わった事により、とてもアーバンな雰囲気が一気にでます。
この曲らしさをだしている一番のポイントはこのコードなんです。
3度のm7が3度の7thになる事はよくありがちなんですが、上手く使っている代表曲ではないでしょうか?
Am7
そして3度の7thがなった事により、テンプレート的な流れに沿いAm7に移動します。
ここはよくあるあるなパターンなので、そのままE7の後にはAm7がきがちなんだ!と覚えてもらって全然大丈夫です^^
Gm7
KeyCであれば本来G7の場所である5度なんですがここがGm7に変化しています。これもよくあるパターンの一つになっています。
C7
そしてラストコードであるC7これもダイアトニック的に言うと一度はメジャーのはずなんですが7thに変化しています。
コード進行単発での印象はこんな所でしょうか、ではもう少し大きなくくりで分析してみます。このコード進行においてもっとも大事な所はE7とGm7→C7になります。
E7に関しては上記で解説した通りなんですが、Gm7とC7は冒頭のコードFmaj7の251が入っているんですね。
つまりFmajにもどるためのコード進行が入っていると言う事です。
このFmajに対す251はつまりFmajキーのダイアトニックの2,5,1,が入ってきていると言う事なんですが、言い換えると、キーCのダイアトニックのコードではないコードであると言う事。実際の所この曲の進行でダイアトニックで入っているのはFmaj7だけなんですね(笑)この曲のアーバンな真髄さはそこにあると思います。ですが、それだけ違うキーからコードをもってきて絶妙にキャッチーでアーバンな質感はとても素晴らしいの一言だと言えます。
●作曲に生かしたい
作曲にこの曲のコード進行を生かしていくのであれば、E7の所を真似してみましょう!
かなりお洒落な雰囲気がするこのコードなんですが、使いやすさはかなり抜群です。
●アドリブのポイントを知りたい
個人的にはマイナーペンタトニックスケール一発でいきますね(笑)
相性抜群な点と往年の名曲なのであまり凝りすぎた事はせずにキャッチー&ブルージーに行くのが良いと思います。
オルタードスケールや、オルタードのフレーズを弾ける方はE7の所でEのオルタードフレーズを弾いてみるとさらにサウンドを進化させる事ができます。
ですが、この曲はコードの移り変わりがとても速いので、単発でコードを見ると言うよりは、キー全体に対してペンタを弾きながら、ここぞと言う所で、オルタードフレーズを弾くのがとても乙なのではないかと管理人はおもいます(笑)
是非弾いてみてはいかがでしょうか!
今回は往年の名曲GROVER WASHINGTON JRのjust two of usを分析してみました^^